“崖土”の読み方と例文
読み方割合
がけつち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕立ががったばかりである。崖土がけつちはすべる。女童めわらべの二人は、ようやく河原へ降りて行った。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
崖土がけつちのくずれが、生茂った木の根で、危く支えられているので、傾斜した土の上に立てられた墓石は高さ三、四尺ばかりに過ぎぬが、前の方にのめりはしないかと危ぶまれた。
墓畔の梅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ずりちた崖土がけつちに、無性むしやう矢鱈やたらまはつたおいもつる
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)