“べり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
82.1%
7.1%
3.6%
3.6%
3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其のにおかめは盗賊どろぼうだと察し、怖いながらも一生懸命、小児こどもをかゝえ、表の方へ逃げ出す跡より、おかくはおかめを追いかけき、谷川べりの一筋道で樹の根につまずき倒れるおかめのたぶさを掴んで引摺り倒し、
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
黒く、青い、ささべりのみ光った、全面の光らぬ波濤、
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
弥勒の村は、今では変わってにぎやかになったけれども、その時分はさびしいさびしい村だッた、その湯屋の煙突からは、静かに白い煙が立ち、用水べりの小川屋の前の畠では、百姓の塵埃じんあいを燃している煙が斜めになびいていた。
『田舎教師』について (新字新仮名) / 田山花袋(著)
冬子は宵からある大川べりの大きな料理屋へ招ばれてまだ帰って来なかったし、富江と市子米子の二人の舞妓は賑やかな遊びの好きな、県会議員で、素封家で、羽二重商で知られている男の座敷に招ばれていなかった。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
みのるは橋の角の交番で「清月」と云ふ貸席をたづねると、其所から江戸川べりの方へ曲がつて行つた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
これは橋銭はしぜにを取ります、これを渡るとあとはもう楽な道で、吾妻川べりに付いて村上山むらかみやまを横に見て、市城村青山村あおやまむらに出まして
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「新嘉坡の一夜」の主人公上月は、長い間の航海に、青空と青海に圍まれて塵埃を浴びず、帆綱に鳴る潮風と船べりを打つ波の音を聽く丈で、濁つた雜音には遠ざかつてゐた。
その頃江戸川べりに住んでいた私は偶然川畔かわべり散策ぶらついていると、流れをりて来る川舟に犢鼻褌ふんどし一つで元気にさおをさしてるのが眉山で、吉原よしわら通いの山谷堀さんやぼりでもくだ了簡りょうけんで、胡座あぐらをかきつつい気持になってるのが中村花痩なかむらかそうであった。
台下にはちらりほらり、貧しそうな農家は有るが、新利根川べりには一軒も無く、唯蘆荻あし楊柳かわやなぎが繁るのみで、それもだ枯れもやらず、いやに鬱陶うっとうしく陰気なので有った。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)