“そばた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
61.5%
15.4%
7.7%
7.7%
聳立7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山の間から思ひもかけない広い大洋が見えたり、一帆の影の危くそばたつて動いて行くのが見えたりした。
春雨にぬれた旅 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
百何人の生徒は皆目をそばたてた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
二匹の犬ははじめより耳そばたてて、阿駒おこまが語る由を聞きしが。黄金丸はまづ嗟嘆さたんして
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
彼等かれらいくらづゝでも自分じぶんためになることを見出みいださうといふことのほかに、そばたてゝ周圍しうゐ注意ちういしてるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
船の震動ようやく収まりし時、恐る恐る船底より甲板に這い出でて見れば、こはそもいかにこはいかに、前面に天をおおうがごとく聳立そばたつは一大氷山なり、余の乗れる船はついに地球の果に達し
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)