“隙見”の読み方と例文
読み方割合
すきみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めんどうになるような気はするのであったが、すでに隙見すきみをしたらしい人に隠すふうを見せるのはよろしくないと思った尼君は
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「二十年も奉公した私に、主人の死に顔を見せられないはずはございません。あんまり変だから、そっと隙見すきみをすると——」
残った連中が、後から出て行って、帰りがけに数右衛門の長屋の戸を隙見すきみしてみると、数右衛門は蒲団ふとんの中にもぐって、高いいびきをかいていた。
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)