“すきみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隙見78.1%
透見19.2%
潜見1.4%
覗見1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「二十年も奉公した私に、主人の死に顔を見せられないはずはございません。あんまり変だから、そっと隙見すきみをすると——」
……次第に家ごとゆするほどになりましたのに、何という寂寞さびしさだか、あの、ひっそりと障子の鳴る音。カタカタカタ、白い魔が忍んで来る、雪入道が透見すきみする。
雪霊続記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山牛蒡やまごぼうの葉にていたる煙草たばこを、シャと横銜よこぐわえに、ぱっぱっと煙を噴きながら、両腕を頭上に突張つッぱり、トはさみ極込きめこみ、しゃがんで横這よこばいに、ずかりずかりと歩行あるき寄って、与十の潜見すきみする向脛むこうずね
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と台所へたしなめに行った。何かというと覗見すきみをして厭な人ねとも言えない。尤ももうお昼の支度の出来る頃である。
好人物 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)