“父上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちちうえ28.0%
ちゝうへ16.0%
おとっさん12.0%
おとうさん8.0%
ちゃん8.0%
おとつ4.0%
とうさん4.0%
おとう4.0%
おとうさま4.0%
おとつさん4.0%
おとッさん4.0%
ちやん4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「若君(わかぎみ)はもうお忘れでございましょうが、去年(きょねん)、お父上(ちちうえ)の勝頼(かつより)さまに似(に)た僧侶(そうりょ)をおしたいなされて菊亭家(きくていけ)へお越(こ)しあそばしたことを」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父上(ちゝうへ)なくならば親代(おやがは)りの我(わ)れ、兄上(あにうへ)と捧(さゝ)げて竈(かまど)の神(かみ)の松(まつ)一本(ぽん)も我(わ)が託宣(たくせん)を聞(き)く心(こゝろ)ならば、いかにもいかにも別戸(べつこ)の御主人(ごしゆじん)に成(な)りて、此家(このや)の爲(ため)には働(はたら)かぬが勝手(かつて)
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ああ、物理書を皆(みんな)読むとね、母様(おっかさん)のいる処(ところ)が分るって、先生がそう言ったよ。だから、早く欲しかったの、台所にいるんだもの、もう買わなくとも可(い)い。……おいでよ、父上(おとっさん)。」
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兄弟が揃った処、お祖母さんも、この方がお気に入るに違いない、父上(おとうさん)、母上(おっかさん)の供養の為に、活(いき)ものだから大川へ放して来ようよ……
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(左様だ、今頃は弥六親仁(やろくおやじ)がいつもの通(とおり)、筏(いかだ)を流して来て、あの、船の傍(そば)を漕(こ)いで通りすがりに、父上(ちゃん)に声をかけてくれる時分だ、)
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其耳が宛(あて)に成らないサ。君の父上(おとつ)さんは西乃入(にしのいり)の牧場に居るんだらう。あの烏帽子(ゑぼし)ヶ嶽(だけ)の谷間(たにあひ)に居るんだらう。それ、見給へ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「お切んなさいよ、さあ、早くよ。父上(とうさん)も知っていてよ、可(い)いんだわ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「父上(おとう)さんをお伴(つ)れ申してのお願いで御座います。母上さん、何卒(どうか)……お返しを願います、それでないと私が……」と漸(やっ)との思で言いだした。母は直ぐ血相変て
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
私には昔から如何(どう)いう者か此(この)疑(うたがい)があるので、始終胸を痛めて居(お)るので御座ます、知らして益のない秘密だから父上(おとうさま)も黙ってお居でになるのでしょうけれど、私は是非それが知りたいので御座います。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「何故(なぜ)父上(おとつさん)は腥(なまぐさ)をお食(あが)りぢやあないのだね。」
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「おやなぜ? 悲しくないことはありませんが,もウ父上(おとッさん)も帰らなければなりませんし……それにいろいろ……」
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
左樣(さう)だ、今頃(いまごろ)は彌六(やろく)親仁(おやぢ)がいつもの通(とほり)、筏(いかだ)を流(なが)して來(き)て、あの、船(ふね)の傍(そば)を漕(こ)いで通(とほ)りすがりに、父上(ちやん)に聲(こゑ)をかけてくれる時分(じぶん)だ
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)