“おとうさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
阿父18.2%
阿爺18.2%
父上18.2%
阿父様18.2%
御父上9.1%
9.1%
阿舅9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
阿父おとうさん、ほら此様こんなに摘んでよ」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
阿爺おとうさん、大丈夫」とうしろから呼ぶ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「おお、父上おとうさん、こんな処に。」
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『何だねお前、那麽あんな奴等の対手になつてさ! 九月になれや何処かの学校へ代用教員に遣るツて、阿父様おとうさん言つてるんだから、那麽愚物ばかにや構はずにお置きよ。お前の方が愚物ばかになるぢやないか!』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
きこの安東あんとう村に居るんです。貞造と申して、以前御宅の馬丁べっとうをしたもので、……夫人おくさん、貴女の、実の……御父上おとうさん……」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「その……手紙を御覧なさいましたら、もうお疑はありますまい。それは貴女の御父上おとうさん英臣ひでおみさんが、御出征中、貴女の母様おっかさんが御宅の馬丁貞造と……」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それがね、おとうさんおかあさんの気には入ってたけども、松平さんがきらってね」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
阿舅おとうさんもよほど心配しておいでなさる。どうせ明日あすはちょっと帰京かえるから、赤坂へ回って来よう」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)