阿父おとうさん)” の例文
此の壁にけてある画にある様に、旅の宿屋の馬小屋で馬の秣桶かひばをけを、臥床ねどこになされたのです、阿父おとうさんは貧しき大工で、基督も矢張り大工をなされたのです——く御聴きなさい
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
阿父おとうさん、ほら此様こんなに摘んでよ」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
御気象ならいづ阿母おつかさんに立ちまさつて、彼様ああして世間よのなかの花とも、教会の光とも敬はれてらつしやるに、阿父おとうさんの御様子ツたら、まア何事で御座います、臨終いまはの奥様に御誓ひなされた神様への節操みさを
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)