日記にっき06 一九二〇年(大正九年)06 せんきゅうひゃくにじゅうねん(たいしょうきゅうねん)
木 夜、一時間。 家中が寝静まった、深い夜の沈黙の中に、此の日記の第一頁を書き始める。私の心の中には、今、殆ど言葉で云い表わせないような感動が漲って居る。総ての者のよき進展の為、総ての者への、豊饒な愛の収穫の為に私は祈を捧げよう。今日、私共 …
題名が同じ作品
日記 (新字新仮名)宮本百合子 (著)
日記 (新字旧仮名)知里幸恵 (著)