日記にっき19 一九三三年(昭和八年)19 せんきゅうひゃくさんじゅうさんねん(しょうわはちねん)
国府津の海岸。夕方の六時すぎから七時、七時半、段々あたりが暗くなる裡に上げ潮の白い波頭が遠く二宮の海岸の方にまでよせては引く景色が実に美しい。 渚に立って、足の先を波に洗わせながら自分は、思いに沈んでいた。 愛するものの逞しい腕につらまって …
作品に特徴的な語句
あたし 一字不明
題名が同じ作品
日記 (新字新仮名)宮本百合子 (著)
日記 (新字旧仮名)知里幸恵 (著)