『日記』
ある夜 細長い土間のところへ入って右手を見ると、そこがもう座敷で、うしろの壁いっぱいに箪笥がはめこんである。一風変った古風な箪笥で、よく定斎屋がカッタ・カッタ環を鳴らして町を担いで歩いた、ああいう箪笥で、田舎くさく赤っぽい電燈の光に照らされ …
著者 | 宮本百合子 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行 |
初出 | 「文芸」1935(昭和10)年3月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約7分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約11分(300文字/分) |
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