日記にっき
ある夜 細長い土間のところへ入って右手を見ると、そこがもう座敷で、うしろの壁いっぱいに箪笥がはめこんである。一風変った古風な箪笥で、よく定斎屋がカッタ・カッタ環を鳴らして町を担いで歩いた、ああいう箪笥で、田舎くさく赤っぽい電燈の光に照らされ …
作品に特徴的な語句
そばだ 胡坐あぐら
題名が同じ作品
日記 (新字旧仮名)知里幸恵 (著)