“父(やじ)” の例文
己がお父(やじ)さんに勧めて他人の中を見せなければいけませんが、近い所だと駈出して帰って来ますから、いっそ江戸へ奉公に出した方が宜かろうと云って、江戸の屋敷奉公に出した所が
家といったってどうせ荒家(ぼろうち)で、二間かそこいらの薄暗い中に、お父(やじ)もお母(ふくろ)も小穢(こぎたね)え恰好して燻(くすぶ)ってたに違いねえんだが……でも秋から先、ちょうど今ごろのような夜の永い晩だ、焼栗でも剥(む)きながら
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)