とツ)” の例文
をとこうらめしさうにうちはうにらんで、泣く/\むかうへかうとすると、おとツつアんエーとつて女の子がけてるから、どうかおつかさんのところかへつてくれ
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
時々なア、あんたのうはさをして、うしてはるやろな、おとツつアんのお墓もあるのやよつて、一遍來なはるとえゝないふて、失禮やがわしは自分の子のやうに思はれるいふてはりますのや。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
それでね、死んだおとツつアんのお墓を谷中やなか染井そめゐ何処どこかへ移さなくつちやならないんだつてね、四五日まへにお寺からお使つかひが来たから、どうしたものかと、の相談に行かうと思つてたのさ。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「おとツさんは馬鹿だから、ね、あんな女に迷つて」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
とツつアんはいものと思つてくれと言ひ聞かせて、泣きながらかへる子の後姿うしろすがたを見送り、あゝ口惜くやしい、二代目の多助たすけといふやつおそろしいやつだ、親父おやぢかねあづけた事を知つてゐながら
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)