“父(おやぢ)” の例文
僕は去年××へ來てから、郷里(くに)へ居所(ゐどころ)を知らせて置かなかつたんです。まさか今頃父(おやぢ)が死なうとは思ひませんでしたからねえ。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それに京伝本なんぞも、父(おやぢ)や母のことで懐しい記念が多うございますから、淋しい時は枕許に置きますとね。若菜姫なんざ、アノ画の通りの姿で蜘蛛(くも)の術をつかふのが幻に見えますよ。
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大洞利八の姪(をひ)である為めに、僕に対して特別の取扱をするんです、彼等と雖(いへど)も父(おやぢ)や伯父の不義を知らんことは無い、只(た)だ黄金に阿諛諂佞(あゆてんねい)するんです——姉さん、貴嬢(あなた)は僕に比ぶれば余程幸福です
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
僕は去年××へ来てから、郷里(くに)へ居所(ゐどころ)を知らせて置かなかつたんです。まさか今頃父(おやぢ)が死なうとは思ひませんでしたからねえ。
葉書 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『父(おやぢ)が死んだんです。』學生は眞面目な顏をした。『僕は今迄自活して苦學をして來たんですがねえ。』
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『父(おやぢ)が死んだんです。』学生は真面目な顔をした。『僕は今迄自活して苦学をして来たんですがねえ。』
葉書 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)