ちやん)” の例文
だれだとおもふ、かゝあながわづらひでなけりや、小兒がきなんぞれちやねえ。う、やつこ思切おもひきつて飛込とびこめ。生命いのちがけで突入つツぺえれ! てめえにやあついたつて、ちやんにはぬるいや。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼方あなたの一隅には「松公ンとこちやんは朝から酒飲んでブウ/\ばかり、育つてるぢやねエか」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ちやんもやられた
本部の段々で (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
「アイ、二十日はつかが俺の誕生日だツて、阿母おつかあが今川焼三銭買つて、ちやんの仏様へ上げて、あとは俺が皆な食べたよ」と、突如だしぬけに返事したるは、覚束おぼつかなき賃仕事に細きけむり立て兼ぬる新後家しんごけせがれなり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
うぬ勝手かつてにな、人樣ひとさま迷惑めいわくけるもんぢやねえ。うめるな、かならずうめるな。やい、こんなへえれねえぢや、ちやんとははせねえ。ひげにたゝつくれるぞ、さあ、へえれ。ほねひろはい、やつこ
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)