“てて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
64.7%
20.6%
手々11.8%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いえなに! つまりまあ、ててなし児でございますよ——こうして大勢の男衆にまじっていますもんで——父なし児でございますよ。」
「そらね、この小父さんはお前のお母さんを御存じだったかただよ、お父さんたちの仲好しだったんだよ。だからちっとも怖くはないんだよ、さ、おててをお出し。」
「何故か知ら、だってこうしてお会いしているのに? おばさま、お手々てて出して、こんなに確かりにぎっているのに、嘘なんかじゃないでしょう、おばさま、キスしましょう。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「ご機嫌さん。父ちゃんに抱っこして。ヨセフさん、坊やはあんたにそっくりだね。まあ、可愛いおててをして、この花びらのような口ったら。」
聖家族 (新字新仮名) / 小山清(著)