手々てて)” の例文
「オイオイ、どッちもでられないと思って、強そうなことをいうなよ、なぐれるものならなぐってごらんだ。お手々てていたくなるばかりだ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「何故か知ら、だってこうしてお会いしているのに? おばさま、お手々てて出して、こんなに確かりにぎっているのに、嘘なんかじゃないでしょう、おばさま、キスしましょう。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
ひやっこい、かたいお手々ててだよ!
胚胎 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
手々ててれて
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)