“渡廊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わたり66.7%
わたどの33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんかとガヤガヤやっている時、お蓮さまは、悠然たる源三郎の手を持ち添えぬばかりに、やがて案内してきたのは、細い渡廊わたりをへだてた奥庭の離庵はなれです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
月夜照る庭の木立をちかぢかと見つつゐにけり暗き渡廊わたり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
見ると左右二列ふたつら渡廊わたどのを抱えて、青瓦あおがわらも草にうずみ、あたりは落葉にせきたるままな社殿があった——宋江は夢中できざはしを這いあがった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)