渡廊わたり)” の例文
なんかとガヤガヤやっている時、お蓮さまは、悠然たる源三郎の手を持ち添えぬばかりに、やがて案内してきたのは、細い渡廊わたりをへだてた奥庭の離庵はなれです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
月夜照る庭の木立をちかぢかと見つつゐにけり暗き渡廊わたり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)