“家列”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いえなら50.0%
やなみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十九日、市中を散歩するにわずか二年余見ざりしうちに、著しく家列いえならびもよく道路も美しくなり、大町末広町なんどおさおさ東京にもおとるべからず。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
雨はいよ/\土砂降りになつて、陰鬱な京の小路の家列やなみに瀟々と濺ぐ。渋のやうに燻んだ色の格子造りが軒を並べ、家の中はいずれも真暗で、何百年の昔の匂が瓦や柱に沁み込んで居る。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)