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列
>
れつ
ふりがな文庫
“
列
(
れつ
)” の例文
見
(
み
)
よ、
愚劣
(
ぐれつ
)
な×
(2)
旗
(
き
)
に対して
拳
(
こぶし
)
を
振
(
ふ
)
る
子供
(
こども
)
らを、
顔
(
かほ
)
をそむけて
罵
(
のゝし
)
る
女
(
をんな
)
たちを、
無言
(
むごん
)
のまゝ
反抗
(
はんこう
)
の
視線
(
しせん
)
を
列
(
れつ
)
に
灼
(
や
)
きつける
男
(
をとこ
)
たちを!
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
やがて、
静
(
しず
)
かに、
日
(
ひ
)
は
暮
(
く
)
れかかりました。からすの
群
(
む
)
れは、七
羽
(
わ
)
、九
羽
(
わ
)
、五
羽
(
わ
)
というふうに、それぞれ
列
(
れつ
)
を
造
(
つく
)
って
飛
(
と
)
んで
帰
(
かえ
)
りました。
翼の破れたからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
爐端
(
ろばた
)
の
餅
(
もち
)
を
頂
(
いたゞ
)
くあとへ、
手
(
て
)
を
揃
(
そろ
)
へ、
頭
(
あたま
)
をならべて、
幾百
(
いくひやく
)
か
列
(
れつ
)
をなしたのが、
一息
(
ひといき
)
に、
山
(
やま
)
一
(
ひと
)
つ
運
(
はこ
)
んだのであると
言
(
い
)
ふ。
洒落
(
しやれ
)
れたもので。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして五人は
出
(
で
)
かけました。一
列
(
れつ
)
になって
規則正
(
きそくただ
)
しく進んで行きます。これくらいきちんとして出かければ、
申
(
もう
)
し
分
(
ぶん
)
はありません。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
側
(
そば
)
には
長大
(
ちやうだい
)
な
向日葵
(
ひまわり
)
が
寧
(
むし
)
ろ
毒々
(
どく/\
)
しい
程
(
ほど
)
一
杯
(
ぱい
)
に
開
(
ひら
)
いて
周圍
(
しうゐ
)
に
誇
(
ほこ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
草夾竹桃
(
くさけふちくたう
)
の
花
(
はな
)
がもさ/\と
茂
(
しげ
)
つた
儘
(
まま
)
向日葵
(
ひまわり
)
の
側
(
そば
)
に
列
(
れつ
)
をなして
居
(
ゐ
)
る
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
繼
(
つぎ
)
て
御小姓組
(
おこしやうぐみ
)
と
成
(
なる
)
勤仕
(
きんし
)
の
功
(
こう
)
を
顯
(
あらは
)
し
有章公
(
いうしやうこう
)
の御代に
御徒頭
(
おかちがしら
)
となり其後伊勢山田
奉行
(
ぶぎやう
)
仰付られ初て
芙蓉
(
ふよう
)
の
間
(
ま
)
御役人の
列
(
れつ
)
に入りけるなり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それで
華族令
(
くわぞくれい
)
が
發布
(
はつぷ
)
されると直に華族に
列
(
れつ
)
せられて、
勲章
(
くんしやう
)
も大きなのを
幾個
(
いくつ
)
か持ツてゐるやうになる、馬車にも乘ツて歩けるやうになる
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
まったく
河原
(
かわら
)
の青じろいあかりの上に、黒い鳥がたくさんたくさんいっぱいに
列
(
れつ
)
になってとまってじっと川の
微光
(
びこう
)
を受けているのでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
軍艦
(
ぐんかん
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」の
甲板
(
かんぱん
)
では、
後部艦橋
(
こうぶかんけう
)
のほとりより
軍艦旗
(
ぐんかんき
)
飜
(
ひるがへ
)
る
船尾
(
せんび
)
に
到
(
いた
)
るまで、
多
(
おほ
)
くの
乘組
(
のりくみ
)
は、
列
(
れつ
)
を
正
(
たゞ
)
して、
我
(
わが
)
端艇
(
たんてい
)
の
歸艦
(
きかん
)
を
迎
(
むか
)
へて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
霧
(
きり
)
の
深
(
ふか
)
い六
月
(
ぐわつ
)
の
夜
(
よる
)
だつた。
丁度
(
ちやうど
)
N
原
(
はら
)
へ
出張演習
(
しゆつちやうえんしふ
)
の
途上
(
とじやう
)
のことで、
長
(
なが
)
い四
列
(
れつ
)
縱隊
(
じうたい
)
を
作
(
つく
)
つた
我我
(
われわれ
)
のA
歩兵
(
ほへい
)
聯隊
(
れんたい
)
はC
街道
(
かいだう
)
を
北
(
きた
)
へ
北
(
きた
)
へと
行進
(
かうしん
)
してゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
これをきいて
僕
(
ぼく
)
たち
村
(
むら
)
の
子供
(
こども
)
は、わっと
歓呼
(
かんこ
)
の
声
(
こえ
)
をあげた。みなつきたいものばかりなので、
吉彦
(
よしひこ
)
さんはみんなを
鐘楼
(
しゅろう
)
の
下
(
した
)
に一
列
(
れつ
)
励行
(
れいこう
)
させた。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
いろんな種類の鳥がいましたが、ニールスの知っているのはガンだけでした。ガンのむれは、クサビ
型
(
がた
)
に長い
列
(
れつ
)
をつくって、飛んでいました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
見渡
(
みわた
)
す
限
(
かぎ
)
り、
愛
(
あい
)
ちやんが
針鼠
(
はりねずみ
)
を
送
(
おく
)
らうと
思
(
おも
)
ふ
所
(
ところ
)
には
總
(
すべ
)
て
畦畝
(
うね
)
があつて、二
列
(
れつ
)
になつた
兵士
(
へいし
)
が
常
(
つね
)
に
起
(
お
)
きて、
毬投場
(
グラウンド
)
の
他
(
た
)
の
部分々々
(
ぶゝん/\
)
を
歩
(
ある
)
いてゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
そのまわりには、
坊
(
ぼう
)
さんたちがおおぜいいました。それから、両がわには、ろうそくが二
列
(
れつ
)
に立てられていました。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
夜明けと同時に、
天
(
てん
)
ヶ
丘
(
おか
)
をくだる
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
の
列
(
れつ
)
を待ちうけ、
勝頼公
(
かつよりこう
)
のお
乗物
(
のりもの
)
を、
首尾
(
しゅび
)
よくとるかいなかのさかい。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大體
(
だいたい
)
太平洋沿岸地方
(
たいへいようえんがんちほう
)
は
火山
(
かざん
)
の
列
(
れつ
)
を
以
(
もつ
)
て
連絡
(
れんらく
)
を
取
(
と
)
つてゐるので、わが
國
(
くに
)
の
火山列
(
かざんれつ
)
も、
千島
(
ちしま
)
、アレウト
群島
(
ぐんとう
)
を
經
(
へ
)
てアメリカの
火山列
(
かざんれつ
)
につながつてゐるのである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
すなわち
紹介
(
しょうかい
)
を求めて
軍艦奉行
(
ぐんかんぶぎょう
)
の
邸
(
やしき
)
に
伺候
(
しこう
)
し、
従僕
(
じゅうぼく
)
となりて
随行
(
ずいこう
)
せんことを
懇願
(
こんがん
)
せしに、奉行は
唯
(
ただ
)
一面識
(
いちめんしき
)
の
下
(
もと
)
に
容易
(
たやす
)
くこれを
許
(
ゆる
)
して
航海
(
こうかい
)
の
列
(
れつ
)
に加わるを得たり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
縁側
(
えんがは
)
に
出
(
で
)
て、
高
(
たか
)
い
庇
(
ひさし
)
を
仰
(
あふ
)
ぐと、
黒
(
くろ
)
い
瓦
(
かはら
)
の
小口
(
こぐち
)
丈
(
だけ
)
が
揃
(
そろ
)
つて、
長
(
なが
)
く一
列
(
れつ
)
に
見
(
み
)
える
外
(
そと
)
に、
穩
(
おだや
)
かな
空
(
そら
)
が、
蒼
(
あを
)
い
光
(
ひかり
)
をわが
底
(
そこ
)
の
方
(
はう
)
に
沈
(
しづ
)
めつゝ、
自分
(
じぶん
)
と
薄
(
うす
)
くなつて
行
(
ゆ
)
く
所
(
ところ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
むこはそのまゝわがいへにはせ入り、をどりは
猶
(
なほ
)
家にもおし入りてをどりうたふ事七八
遍
(
へん
)
にしてどろ/\と立さり、
再
(
ふたゝ
)
びはじめのごとく
列
(
れつ
)
をなして他の壻の家にいたる。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
空
(
そら
)
に
照
(
て
)
つてゐる
秋
(
あき
)
の
夜
(
よ
)
の
月
(
つき
)
。その
月光
(
つきかげ
)
のさしてゐる
空
(
そら
)
を
遠方
(
えんぽう
)
からやつて
來
(
き
)
た
雁
(
かり
)
が、
列
(
れつ
)
をなして
鳴
(
な
)
きとほつて
行
(
ゆ
)
く。こんな
晩
(
ばん
)
には、
一
(
いつ
)
しょに
親
(
した
)
しむ
友
(
とも
)
だちの
訪問
(
ほうもん
)
が
待
(
ま
)
たれる。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
そして、どの
列
(
れつ
)
でも
右側
(
みぎがわ
)
にいるのがちょっと高い方で、
左側
(
ひだりがわ
)
は
低
(
ひく
)
めの
子供
(
こども
)
になっている。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
此處
(
こゝ
)
の
主
(
あるじ
)
も
多辨
(
はなしずき
)
にや
咳
(
しわぶき
)
勿躰
(
もつたい
)
らしくして
長々
(
なが/\
)
と
物語
(
ものがた
)
り
出
(
いで
)
ぬ、
祖父
(
そふ
)
なりし
人
(
ひと
)
が
將軍家
(
しやうぐんけ
)
の
覺
(
おぼ
)
え
淺
(
あさ
)
からざりしこと、
今
(
いま
)
一
足
(
あし
)
にて
諸侯
(
しよかう
)
の
列
(
れつ
)
にも
加
(
くわ
)
へ
給
(
たま
)
ふべかりしを
不幸
(
ふかう
)
短命
(
たんめい
)
にして
病沒
(
びやうぼつ
)
せしとか
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
むこうに見えはじめた
汽車
(
きしゃ
)
の
駅
(
えき
)
のま上に、
三
(
み
)
つ
星
(
ぼし
)
が三つ、ものさしではかったように、きちんと一
列
(
れつ
)
にならんで、かがやいていたのを、いのきちは、ふしぎに、はっきりおぼえている。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
先
(
ま
)
づ二
臺
(
だい
)
の三
等車
(
とうしや
)
、
次
(
つぎ
)
に二
等車
(
とうしや
)
が一
臺
(
だい
)
、
此
(
この
)
三
臺
(
だい
)
が一
列
(
れつ
)
になつてゴロ/\と
停車場
(
ていしやぢやう
)
を
出
(
で
)
て、
暫時
(
しばら
)
くは
小田原
(
をだはら
)
の
場末
(
ばすゑ
)
の
家立
(
いへなみ
)
の
間
(
あひだ
)
を
上
(
のぼり
)
には
人
(
ひと
)
が
押
(
お
)
し
下
(
くだり
)
には
車
(
くるま
)
が
走
(
はし
)
り、
走
(
はし
)
る
時
(
とき
)
は
喇叭
(
らつぱ
)
を
吹
(
ふ
)
いて
進
(
すゝ
)
んだ。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其代
(
そのかは
)
りに
奧壁
(
おくかべ
)
から一
尺
(
しやく
)
二
寸
(
ずん
)
隔
(
へたて
)
て、一
列
(
れつ
)
に
石
(
いし
)
が
並
(
なら
)
べてあり、それから三
尺
(
じやく
)
を
隔
(
へだて
)
て、
又
(
また
)
第
(
だい
)
二
列
(
れつ
)
の
石
(
いし
)
が
列
(
なら
)
べてある。
其間
(
そのあひだ
)
に、
人骨
(
じんこつ
)
の
腐蝕
(
ふしよく
)
したのが二三
體
(
たい
)
泥
(
どろ
)
の
如
(
ごど
)
くなつて
横
(
よこた
)
はつて
居
(
ゐ
)
る。
鐵鏃
(
てつぞく
)
がある。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
鹽原巡査人夫の
荷物
(
にもつ
)
を
分
(
わか
)
ち取り自ら之を
負
(
お
)
ふて
登
(
のぼ
)
る、他の者亦之に同じくす、人夫等
遂
(
つひ
)
に巳を得ず之に
従
(
したが
)
ふ、此に於て相互
救護
(
きうご
)
の
策
(
さく
)
を取り、一行三十余名
列
(
れつ
)
を
正
(
ただ
)
して千仭の
崖上
(
がいじやう
)
匍匐
(
ほふく
)
して相登る
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
虹の輪にひとしほ映ゆる早苗田の水田の遠の
燈火
(
ともしび
)
の
列
(
れつ
)
(一四八頁)
文庫版『雀の卵』覚書
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
列
(
れつ
)
なしてゆく
駱駝
(
らくだ
)
等のおこなひをエヂプトに来て見らくし好しも
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
旅順より別れんとして惜しきかな後ろに青きアカシヤの
列
(
れつ
)
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
お前は活動しているものの
列
(
れつ
)
を、己の前を3225
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
そのあくる
日
(
ひ
)
も、
彼
(
かれ
)
は、
外
(
そと
)
の
往来
(
おうらい
)
に
立
(
た
)
って、からすの
群
(
む
)
れを
見送
(
みおく
)
りました。やはり、
哀
(
あわ
)
れなからすの
姿
(
すがた
)
はその
列
(
れつ
)
には、なかったのでした。
翼の破れたからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
……
何
(
なん
)
と、
其
(
そ
)
の
兩足
(
りやうあし
)
から、
下腹
(
したばら
)
へ
掛
(
か
)
けて、
棕櫚
(
しゆろ
)
の
毛
(
け
)
の
蚤
(
のみ
)
が、うよ/\ぞろ/\……
赤蟻
(
あかあり
)
の
列
(
れつ
)
を
造
(
つく
)
つてる……
私
(
わたし
)
は
立窘
(
たちすく
)
みました。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「おつぎさん
能
(
よ
)
く
來
(
き
)
たつけな」
列
(
れつ
)
を
離
(
はな
)
れた
踊子
(
をどりこ
)
が
汗
(
あせ
)
の
胸
(
むね
)
を
少
(
すこ
)
し
開
(
ひら
)
いて、
袂
(
たもと
)
で
頻
(
しき
)
りに
煽
(
あふ
)
ぎながら
樅
(
もみ
)
の
木
(
き
)
の
側
(
そば
)
に
立
(
た
)
つていひ
掛
(
か
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
輕
(
かろ
)
き
服裝
(
ふくさう
)
せる
船丁等
(
ボーイら
)
は
宙
(
ちう
)
になつて
驅
(
か
)
けめぐり、
逞
(
たく
)
ましき
骨格
(
こつかく
)
せる
夥多
(
あまた
)
の
船員等
(
せんゐんら
)
は
自己
(
おの
)
が
持塲
(
もちば
)
/\に
列
(
れつ
)
を
作
(
つく
)
りて、
後部
(
こうぶ
)
の
舷梯
(
げんてい
)
は
既
(
すで
)
に
引揚
(
ひきあ
)
げられたり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そして見ているとみんなはつつましく
列
(
れつ
)
を組んで、あの
十字架
(
じゅうじか
)
の前の天の川のなぎさにひざまずいていました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『二
列
(
れつ
)
さ!』と
海龜
(
うみがめ
)
は
叫
(
さけ
)
んで、『
多
(
おほ
)
くの
海豹
(
あざらし
)
や、
海龜
(
うみがめ
)
なぞが、それから
往來
(
わうらい
)
の
邪魔
(
じやま
)
になる
海月
(
くらげ
)
を
追
(
お
)
ッ
拂
(
ぱら
)
ふ——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
そして、あたかも、
深岳
(
しんがく
)
の
狼
(
おおかみ
)
が、
群
(
む
)
れをなして
里
(
さと
)
へでるごとく、
列
(
れつ
)
をつくって、
天
(
てん
)
ヶ
丘
(
おか
)
の
石段
(
いしだん
)
を
下
(
くだ
)
りはじめる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところが、ニールスが
灰色
(
はいいろ
)
ネズミたちの長い
列
(
れつ
)
を
従
(
したが
)
えて歩いているところを見つけたのは、アッカではなく、それはコウノトリのエルメンリークくんでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
四
列縱隊
(
れつじうたい
)
は五
列
(
れつ
)
になり三
列
(
れつ
)
になりして、
兵士達
(
へいしたち
)
はまるで
夢遊病者
(
むいうびやうしや
)
のやうにそろそろ
歩
(
ある
)
いてゐるのだつた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
そうして、いちばんつよい子が
大将
(
たいしょう
)
になり、あとの十二人が
兵隊
(
へいたい
)
になって、一
列
(
れつ
)
にならびました。
子どものすきな神さま
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
しかしそれも、けっして
理
(
り
)
くつらしくは
出
(
で
)
てをらずに、このほがらかな
調子
(
ちようし
)
に、
玉
(
たま
)
のように
包
(
つゝ
)
まれて、たゞ
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に、
及
(
およ
)
び
雁
(
かり
)
の
列
(
れつ
)
に
動
(
うご
)
かされた
氣分
(
きぶん
)
として、
胸
(
むね
)
に
觸
(
ふ
)
れて
來
(
き
)
ます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
列
(
れつ
)
の
先頭
(
せんとう
)
に
立
(
た
)
つ
日章旗
(
につしやうき
)
、
揚々
(
やう/\
)
として
肥馬
(
ひま
)
に
跨
(
またが
)
る
将軍
(
しやうぐん
)
たち、
色蒼
(
いろざ
)
ざめ
疲
(
つか
)
れ
果
(
は
)
てた
兵士
(
へいし
)
の
群
(
むれ
)
—
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
そして、おかみさんの両がわには、わかい
侍女
(
じじょ
)
がそれぞれ六人ずつ一
列
(
れつ
)
にならんで立っていました。そのひとりひとりは、頭の高さだけじゅんじゅんに
背
(
せ
)
がひくくなっていました。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
眠る時は人に
遠
(
とほ
)
き処にて
集
(
あつま
)
り眠る、此時は首をあげて四方を見てゐる雁二羽あり、人これを
番鳥
(
ばんどり
)
といふ。
求食
(
あさる
)
にもしか也。
飛
(
とぶ
)
に
列
(
れつ
)
をなすは
雁行
(
がんかう
)
とて
兵書
(
へいしよ
)
にもいへり、人のしる処也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
召替られ御
歸洛
(
きらく
)
有しは
誠
(
まこと
)
に危き御ことなり然らば御同勢中水中に落入し者凡廿人ばかりにして此日彼の
所化
(
しよけ
)
願山
(
ぐわんざん
)
も日野家へ
傭
(
やとは
)
れ醫師の代を勤め大納言殿の御供に
列
(
れつ
)
せしが
運
(
うん
)
能
(
よく
)
水難
(
すゐなん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
玄關
(
げんくわん
)
を
入
(
はひ
)
ると、
暗
(
くら
)
い
土間
(
どま
)
に
下駄
(
げた
)
が
大分
(
だいぶ
)
並
(
なら
)
んでゐた。
宗助
(
そうすけ
)
は
曲
(
こゞ
)
んで、
人
(
ひと
)
の
履物
(
はきもの
)
を
踏
(
ふ
)
まない
樣
(
やう
)
にそつと
上
(
うへ
)
へのぼつた。
室
(
へや
)
は八
疊
(
でふ
)
程
(
ほど
)
の
廣
(
ひろ
)
さであつた。
其
(
その
)
壁際
(
かべぎは
)
に
列
(
れつ
)
を
作
(
つく
)
つて、六七
人
(
にん
)
の
男
(
をとこ
)
が
一側
(
ひとかは
)
に
並
(
なら
)
んでゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
音もなき海のかたへの麗らなるわが
屋
(
や
)
の下のさざなみの
列
(
れつ
)
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
白き鷺
畑
(
はたけ
)
のなかに
降
(
お
)
りて居り
玉蜀黍
(
たうきび
)
の
列
(
れつ
)
ながくつづく見ゆ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
その
列
(
れつ
)
の
首
(
かしら
)
はその列の尾を知らぬ
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
そして、
晩方
(
ばんがた
)
になると、それらのからすは、一
日
(
にち
)
の
働
(
はたら
)
きを
終
(
お
)
えて、きれいな
列
(
れつ
)
を
造
(
つく
)
り、
東
(
ひがし
)
から、
西
(
にし
)
へと
帰
(
かえ
)
っていくのでした。
からす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
列
常用漢字
小3
部首:⼑
6画
“列”を含む語句
行列
一列
列車
二列
柱列
虎列剌
立列
陳列場
陳列
虎列拉
列竝
列挙
幾列
列子
歯列
家列
列並
査列斯
羅列
堵列
...