“幾列”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくれつ66.7%
いくなら33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで目にはいったのは、なん千とも数知れない燈火あかりが、見わたすこともできないほど、幾列いくれつにもならんでともっていることでした。
いくつか病棟びょうとうがあったが、このおさな子供こどもたちのかったのは、いちばん後方こうほうにあった、しろ病舎びょうしゃでした。そうじのゆきとどいた、おおきなへやのなかには、幾列いくれつとなくベッドがただしくならんでいました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)
前の広庭には高い物干し竿が幾列いくならびにも順序よく並んでいて、朝から紺糸こんいとがずらりとそこに干しつらねられる。糸を座繰ざぐりの音が驟雨しゅううのようにあっちこっちからにぎやかに聞こえる。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)