幾列いくれつ)” の例文
そこで目にはいったのは、なん千とも数知れない燈火あかりが、見わたすこともできないほど、幾列いくれつにもならんでともっていることでした。
いくつか病棟びょうとうがあったが、このおさな子供こどもたちのかったのは、いちばん後方こうほうにあった、しろ病舎びょうしゃでした。そうじのゆきとどいた、おおきなへやのなかには、幾列いくれつとなくベッドがただしくならんでいました。
少女と老兵士 (新字新仮名) / 小川未明(著)