“座繰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざぐ50.0%
ざぐり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前の広庭には高い物干し竿が幾列いくならびにも順序よく並んでいて、朝から紺糸こんいとがずらりとそこに干しつらねられる。糸を座繰ざぐりの音が驟雨しゅううのようにあっちこっちからにぎやかに聞こえる。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「あの蚕の口から出まする糸、それを座繰ざぐりにかけて繰り出しましてから、島田に結わせて、世間様へお目見得めみえを致させまする、あれは通常、生糸と申しましてな」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)