“深岳”の読み方と例文

旧字：深嶽

読み方	割合
しんがく	100.0%

しんがく

いきなりパクリと竹童の帯（おび）をくわえ、わらか小魚（こうお）でもさらっていくように、そのまま、模糊（もこ）とした深岳（しんがく）の一角（かく）へ、ななめさがりにかけりだした。

神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

そして、あたかも、深岳（しんがく）の狼（おおかみ）が、群（む）れをなして里（さと）へでるごとく、列（れつ）をつくって、天（てん）ヶ丘（おか）の石段（いしだん）を下（くだ）りはじめる。

神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

お父上のご武運つたなく、ひとたびは織田（おだ）徳川（とくがわ）のために亡（ほろ）びこそすれ、まだその深岳（しんがく）のいただきには、甲斐源氏（かいげんじ）の旗（はた）一旒（りゅう）、秋（とき）をのぞんでひるがえっておりまする

神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

深	常用漢字 小３ 部首:⽔ 11画
岳	常用漢字 中学 部首:⼭ 8画