“だくすい”の漢字の書き方と例文
語句割合
濁水100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八木君ががっかりして頭をさげると、頭は濁水だくすいの中にざぶりとつかり、彼はあわてて頭をあげた。するとごていねいに、頭をガラス天井にいやというほどぶつけてしまった。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
濁水だくすいがゴーゴーという音を立てて、隅田川すみだがわの方へ流込ながれこんでいる、致方しかたがないので、衣服きものすそを、思うさま絡上まくりあげて、何しろこの急流ゆえ、流されては一大事と、犬の様に四這よつんばいになって
今戸狐 (新字新仮名) / 小山内薫(著)
遊び好きなる事に於て村の悪太郎あくたろう等に劣るまじい彼は、畑を流るゝ濁水だくすいの音颯々さっさつとして松風の如く心耳しんじ一爽いっそうの快を先ず感じて、しり高々とからげ、下駄ばきでざぶ/\渡って見たりして
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)