“にごりみず”の漢字の書き方と例文
語句割合
濁水100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
工学部の正門前は、広い道路を隔てて、二三里の南に在る若杉山のふもとまで、一面の水田になっていて、はてしもなくみなぎり輝く濁水にごりみずの中に、田植笠が数限りなく散らばっている。
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
どうして?ッて、見たまえ、いつもは、手拭てぬぐいを当てても堰留せきとめられそうな、田の切目きれめが、薬研形やげんなりに崩込んで、二ツ三ツぐるぐると濁水にごりみずの渦を巻く。ここでは稲が藻屑もくずになって、どうどう流れる。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五月雨や滄海あおうみ濁水にごりみず 蕪村
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)