“猪股”の読み方と例文
読み方割合
いのまた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越智氏の隣りに坐っているのは猪股いのまた氏である。もうそろそろ初老の年輩だ。シックではないが、このホテルの滞在客中でだいいちの金持である。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
以前に声の調子を聞き覚えていた叔父の知人で、大阪随一の相場新聞浪華なにわ朝報社の主筆をやっている猪股いのまたという男の言葉が切れ切れに響いて来た。
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
榛谷はんがえ四郎、熊谷次郎、猪股いのまた小平六を先陣としてその勢合わせて三万五千余騎、近江国の野路のじ篠原しのはらに陣を張った。