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猪股
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いのまた
ふりがな文庫
“
猪股
(
いのまた
)” の例文
越智氏の隣りに坐っているのは
猪股
(
いのまた
)
氏である。もうそろそろ初老の年輩だ。
粋
(
シック
)
ではないが、このホテルの滞在客中でだいいちの金持である。
キャラコさん:01 社交室
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
以前に声の調子を聞き覚えていた叔父の知人で、大阪随一の相場新聞
浪華
(
なにわ
)
朝報社の主筆をやっている
猪股
(
いのまた
)
という男の言葉が切れ切れに響いて来た。
鉄鎚
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
榛谷
(
はんがえ
)
四郎、熊谷次郎、
猪股
(
いのまた
)
小平六を先陣としてその勢合わせて三万五千余騎、近江国の
野路
(
のじ
)
や
篠原
(
しのはら
)
に陣を張った。
現代語訳 平家物語:09 第九巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
届出に依り千葉警察署より
猪股
(
いのまた
)
警部補、刑事、医師出張
検屍
(
けんし
)
せるに、女は左頭部に深さ骨膜に達する重傷を負ひ
苦悶
(
くもん
)
し居り、男は咽喉部の気管を切断し絶息し居たり。
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「実は先刻
猪股
(
いのまた
)
さんから聞いたんだが、地方の中学校から口が一つかゝって来ている」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
「筆屋ッ! 筆屋の者を呼べッ! コ、これは、
猪股
(
いのまた
)
——ッ!」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
服を着換えて社交室へおりてゆくと、社交室にはワニ君の一団と沼間夫人と越智氏と
猪股
(
いのまた
)
氏がいる入口に近いいつもの椅子で、『キャラコさんの恋人』が静かに新聞を読んでいた。
キャラコさん:01 社交室
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「いけません。火事を出すようなものに教室は貸せません。
猪股
(
いのまた
)
先生に申上げる」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「
尤
(
もっと
)
も近頃でしょう。矢っ張り
猪股
(
いのまた
)
先生を訪ねてお
出
(
いで
)
になったんです」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
猪
漢検準1級
部首:⽝
11画
股
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
“猪股”で始まる語句
猪股小膳
猪股為治