巻煙草シガー)” の例文
旧字:卷煙草
帳場に近い衝立の陰には、厚化粧をして頬紅ほおべにを塗った怪しげな女が、愛想笑いをしながら折々泉原の方を振返っていた。女は長い巻煙草シガーを細い指先に挟んで、軽い煙をあげている。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)