“てっきゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉄弓42.9%
鉄灸28.6%
鉄球14.3%
鉄架14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百鬼夜行ひゃっきやこうということはあるが、これは爛々らんらんたる朝のをあびて、その装束しょうぞくが同じからぬごとく、その武器ぶきやり太刀たち、かけや、薙刀なぎなた鉄弓てっきゅう鎖鎌くさりがま、見れば見るほど十人十色。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そんなことを想い出している間に、父親は鉄灸てっきゅう塩肴しおざかなの切身をあぶったり、ひたしのようなものを拵えたりした。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
と一の洞門では、早くもその足音をさとって、ひとりが大手をひろげてどなると、鉄球てっきゅうのように飛んでいった伊那丸が、どんと当身あてみの一けんをついた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あたかも鉄球てっきゅうがとぶように、砂塵さじんをついて疾走しっそうしていく悍馬かんばがあった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中段に鉄架てっきゅうのようなものがあって上下へブリキ皿の載るようになっていますが一度に二色の品を入れて焼くのは無理です。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
炭団でなければ起った炭火へ灰をかけてちょいと手をかざせるほどにして火鉢なら鉄架てっきゅうの上へ玉子焼鍋を置いて炭団を蓋の上の四隅へ四つに割った一かけずつ載せておきます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)