鉄灸てっきゅう)” の例文
お国は、取っておいたあじに、塩を少しばかりって、鉄灸てっきゅうで焼いてくれとか、漬物つけものは下の方から出してくれとか、火鉢の側から指図がましく声かけた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そんなことを想い出している間に、父親は鉄灸てっきゅう塩肴しおざかなの切身をあぶったり、ひたしのようなものを拵えたりした。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)