“惘乎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼう50.0%
ぼんやり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その顏がまた、彼の惘乎ぼうとなつた眼の前に、室いつぱいに擴大されて行くやうな變異な相貌となつて、おつぶさつて來るやうに見えた。彼はすつかり、窒息的な呼吸遣ひに陥いつてゐた。
奇病患者 (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
顔貌が何となく惘乎ぼんやりして、どこにか気の抜けた様な処が見えるのはその為であるらしい。早く父に分れて母の手一つに育つた。
逆徒 (新字旧仮名) / 平出修(著)