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婆々
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ばゞ
ふりがな文庫
“
婆々
(
ばゞ
)” の例文
「いやだ! いやだ! またあの氣違ひ
婆々
(
ばゞ
)
アに」と、義雄の本妻のことを云つて、「いろんなことを云はれるばかりぢや!」
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
われら
此
(
こ
)
の
烈
(
はげ
)
しき
大都会
(
だいとくわい
)
の
色彩
(
しきさい
)
を
視
(
なが
)
むるもの、
奥州辺
(
おうしうへん
)
の
物語
(
ものがたり
)
を
読
(
よ
)
み、
其
(
そ
)
の
地
(
ち
)
の
婦人
(
ふじん
)
を
想像
(
さうざう
)
するに、
大方
(
おほかた
)
は
安達
(
あだち
)
ヶ
原
(
はら
)
の
婆々
(
ばゞ
)
を
想
(
おも
)
ひ、もつぺ
穿
(
は
)
きたる
姉
(
あねえ
)
をおもひ、
紺
(
こん
)
の
褌
(
ふんどし
)
の
媽々
(
かゝあ
)
をおもふ。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
婆々
(
ばゞ
)
は奥より
乳児
(
ちのみご
)
を抱いて参る。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
實
(
じつ
)
は
六十幾歳
(
ろくじふいくさい
)
の
婆々
(
ばゞ
)
で、かもじを
亂
(
みだ
)
し、
白
(
しろ
)
ぬのを
裸身
(
はだかみ
)
に
卷
(
ま
)
いた。——
背中
(
せなか
)
に、
引剥
(
ひつぺ
)
がした
黒塀
(
くろべい
)
の
板
(
いた
)
を
一枚
(
いちまい
)
背負
(
しよ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。それ、トくるりと
背後
(
うしろ
)
を
向
(
む
)
きさへすれば、
立處
(
たちどころ
)
に
暗夜
(
やみ
)
の
人目
(
ひとめ
)
に
消
(
き
)
えたのである。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
山
(
やま
)
の
婆々
(
ばゞ
)
の
白髪
(
しらが
)
のやうに、すく/\と
痛
(
いた
)
うは
刺
(
さ
)
さぬ。』
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
婆
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
々
3画
“婆々”で始まる語句
婆々縷
婆々様
婆々連