死去しきよ)” の例文
かくて名主甚左衞門は寶澤をまねき申渡しける樣はさて先達せんだつて師匠の死去しきよせしより當村に山伏やまぶしなしかつまた感應院には子もなければ相續さうぞくすべき者なし依て今日村中を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
同時どうじに一昨年さくねんふゆ衣絵きぬゑさん、婿君むこぎみのために若奥様わかおくさまであつた、うつくしい夫人ふじんがはかなくなつてる……新仏しんぼとけは、夫人ふじんの三年目ねんめに、おなじ肺結核はいけつかく死去しきよしたのであるが……
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其夕方そのゆふがた俄然がぜんアンドレイ、エヒミチは腦充血なうじゆうけつおこして死去しきよしてしまつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
云出しければお光は大いに驚怖おどろきて是は/\忠兵衞樣をつと道十郎不慮ふりよのことにて死去しきよ致してより八ヶ年の其間そのあひだせがれの脊だけのびるのをたゞたのしみに此世を送り人に後指うしろゆび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
貸遣かしつかはし世話致し候ひしに兩三年すぎ右當人平右衞門死去しきよ致し跡には女房にようばうお三と申ばゝと娘の兩人に相成あひなりしがお三婆はさん取揚とりあげ家業かげふとし娘をそだてしが追々成長せいちやうするにしたがはり仕事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)