“後指”の読み方と例文
読み方割合
うしろゆび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼引き袖引き後指うしろゆびさす人々の冷笑あざわらい他所よそに、家々の門口に立って、小唄を唄うよりほかに生きて行く道がなくなっている有様であった。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私は人がよく後指うしろゆびさしていやがる醜い傴僂や疥癬掻ひつッかきや、その手の真黒な事から足や身体中はさぞかしと推量されるように諸有あらゆる汚い人間
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
持ったよ。よ、貢さん、人に後指うしろゆびさされちゃあ、お前さんの肩身が狭いだろうと思ったし、その上また点を打たれる身になるとね。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)