“蔡九”の読み方と例文
読み方割合
さいきゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蔡九さいきゅうから追っかけの召をうけて、何事かと、再び彼の前へぬかずき出た。しかし蔡九の口吻くちぶりもその眉もすでに最初のときのご機嫌ではない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ここには夕方まで居られねえぞ! 城内では蔡九さいきゅう黄文炳こうぶんぺいの指揮で、数千の大軍が集合中だ、はやくこうを渡って逃げのびろ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当の怨敵おんてき黄文炳は、その夜、江州奉行所か蔡九さいきゅうの官邸かにいて、無為軍の家にはいず、ついに討ち洩らしていたのであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)