“蔡慶”の読み方と例文
読み方割合
さいけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はつねに帽の鬂傍びんぼうに何か花をす習慣を身につけていたので河北かほくの人は彼を、一枝花いっしか蔡慶さいけいとも呼びならわしていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蔡福はさばきに困って、その暁、ふたたび大牢に帰り、弟の蔡慶さいけいに相談してみた。聞くと蔡慶は手を打って笑った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、一枝花しか蔡慶さいけいも、兄の蔡福さいふくも、全然これを、意識的に見のがしていた傾向がある。——さきに梁山泊の密使柴進さいしんから沙金さきん千両をもらっていた礼心れいごころでもあったろうか?
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)