“さいけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
細逕33.3%
蔡京16.7%
蔡慶16.7%
細徑16.7%
西景16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すすんで大蘆村にいたれば櫻井郡長之より帰途きとかる、村をぐればいよいよ無人のけうとなり、利根河岸の絶壁ぜつぺきに横はれる細逕さいけいに入る、すすむこと凡二里にしてみちまつたき、猟夫の通路つうろ又見るを
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
「ようがす、やりましょう! 蔡京さいけいの印でしたら、朱文しゅぶん白文はくぶん、いろいろと以前に彫ったこともあり、印譜いんぷものみこんでおりますから」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ときにこの江州一円の奉行閣下かっかは、蔡得章さいとくしょうなる人で、当代宋朝の権臣、蔡京さいけいの九番目の息子にあたるところから、諸人は彼を
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼はつねに帽の鬂傍びんぼうに何か花をす習慣を身につけていたので河北かほくの人は彼を、一枝花いっしか蔡慶さいけいとも呼びならわしていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蔡福はさばきに困って、その暁、ふたたび大牢に帰り、弟の蔡慶さいけいに相談してみた。聞くと蔡慶は手を打って笑った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雛僧すうそうあり、寺の縁起を説くのかたはらけいに下るべきの路あるを指點し、わが爲めに導をさんことを乞ふ。則ち共に細徑さいけい竹林ちくりんうちに求め、石にすがり、岩にりて辛うじて溪に達す。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
この師光が、西光であり、成景が西景さいけいである。