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細徑
読み方 | 割合 |
ほそみち | 66.7% |
さいけい | 33.3% |
そこから
細徑を少し行くと、俄然として路は
巖端に止まつて、脚下は絶壁の深澗になり、眼前の
對ひの巖壁に霧降の麗はしい
相は見えた。
崖に沿ひて
一條の
細徑あり。迂𢌞して初の街道に通ず。われは
高萱を分け
小草を踏みて行きしに、月は高き石垣の上を照して、
三人の色蒼ざめたる
首の、鐵格の
背後より、我を
覗ふを見たり。
雛僧あり、寺の縁起を説くの
傍、
溪に下るべきの路あるを指點し、わが爲めに導を
爲さんことを乞ふ。則ち共に
細徑を
竹林の
中に求め、石に
縋り、岩に
凭りて辛うじて溪に達す。