嘉津子かつこ)” の例文
松代は泣きそうにして嘉三郎の手にすがった。併し嘉三郎は、ぐんぐんと箪笥たんすの前へ寄って行ってしを開けた。同時に、どこから飛び出して来たのか、次女の嘉津子かつこも父親の腕に縋った。
栗の花の咲くころ (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)