“下駄屋”の読み方と例文
読み方割合
げたや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すぐまへの、はちものの草花屋くさばなや綿屋わたやつゞいて下駄屋げたやまへから、小兒こども四五人しごにんばら/\とつて取卷とりまいたときそでおとすやうに涼傘ひがさをはづして
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
帳場格子ちょうばごうしからながめた向かいの下駄屋げたやさんもどうなったか、今三越みつこしのすぐ隣にあるのがそれかどうか自分にはわからない。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
主翁は合点がてんがいかなかった。主翁は眼をはっきり開けて四辺あたりを見まわした。枕頭まくらもとには心安い隣家の下駄屋げたやの主翁や、荒物屋あらものやの主翁などが二三人坐っていた。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)