“むなさわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胸騒70.6%
胸騷17.6%
胸噪5.9%
胸躁5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
場長じょうちょう同僚どうりょうと話をしているのに、声がひくくてよく聞きとれないと、胸騒むなさわぎがする。そのかんにも昨夜さくや考えたことをきれぎれに思いださずにはいられない。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
わがいこひなる、この胸騷むなさわぎのうちに。
「もしや……かの綽空なら」心蓮は、急に、自分もじっとしていられない気持になり、そして胸噪むなさわぎに駆らるるまま、どこというあてもなく、叡福寺えいふくじの人々と共に探し歩いた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼には何か思いあたりがあるらしく、胸躁むなさわぐ心の影は、まゆにもすぐあらわれていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)