“癪気”のいろいろな読み方と例文
旧字:癪氣
読み方割合
しゃくき60.0%
しゃくけ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若江は身のあやまりでございますから、一言もないが、心底可愛い梅三郎と別れる気がない、女の狭い心から差込んでまいる癪気しゃくきに閉じられ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
癪気しゃくきと見て紙にくるんで帰り際に残しおかれたよだれの結晶ありがたくもないとすぐから取って俊雄の歓迎費俊雄は十分あまえ込んで言うなり次第の倶浮ともうかれ四十八の所分しょわけも授かり融通の及ぶ限り借りて借りて皆持ち寄りそのころから母が涙のいじらしいを
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
全体此の日は船上忠平も供をして参っておったところが、急に渡邊のたくから手紙で、嬢様が少しお癪気しゃくけだと申してまいりました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたしはほうきを持って庭へ出ると、御新造はこの雪で持病の癪気しゃくけが起ったということで、六畳の居間で炬燵こたつにあたっていましたが、わたしの箒の音をきいて縁さきの雨戸をあけて
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)