“秘密裡”の読み方と例文
読み方割合
ひみつり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その夜、田鍋課長と部下二名は、帆村荘六をまじえて、ひそかに赤見沢博士の研究所をして出発した。このことは絶対に秘密裡ひみつりに行われた。
鞄らしくない鞄 (新字新仮名) / 海野十三(著)
和睦わぼくの運びは、じつに、秘密裡ひみつりであった。近側ですら、その日にいたるまでは知らなかったほどである。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのために敷布をひっかけて法衣の代わりにして、何か香炉こうろの代わりになるものを猫の死骸の上で振り回しながら、讃美歌をうたったものである。これは厳重な秘密裡ひみつりにこっそりと取り行なわれた。