“阿片窟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あへんくつ60.0%
アヘンくつ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それや、何も、おれたちの阿片窟あへんくつをかぎあるいているわけじゃねえだろう。お巡りを見るたんびに、驚いていたひには、居留地に住んじゃいられねえぜ」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四馬路スマロ菜館さいくわん廣東料理くわんとんれうり舌皷したつゞみち、外國人ぐわいこくじんのバアでリキユウルをすすり、日本料理屋にほんれうりや藝者達げいしやたち長崎辯ながさきべんき、さらにフランス租界そかい秘密ひみつ阿片窟あへんくつ阿片あへんまでつてみた。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
どこで発見したかというに他ならぬ彼らの阿片窟アヘンくつさ。どうして阿片窟で知ったかというに意外にも阿片窟の女部屋で、沙漠の娘と自称している紅玉エルビーという美しい土耳古トルコ娘を発見したからに他ならない。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「うちの……? 砂馬の大将は上海で阿片窟アヘンくつをやってるのか」
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)