“はずか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハズカ
語句割合
44.0%
23.2%
18.5%
6.0%
4.2%
可恥1.8%
可愧1.2%
多羞0.6%
赧羞0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤次はやがて、清十郎のそばへ行って、何か囁いていた。——清十郎のおもては堪え難いはずかしめをうけたように汚れた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
莫迦ばか者!」と突然それを聞くと、美作は怒声を筒抜かせた。「はずかしめたのか! なぜそのようなことをしたか!」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
すると、トルコ風呂で背中をマッサージしてくれるたびに、いつもはずかしそうに頬をあからめているお杉の顔が浮んで来た。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
閏土はそう言いながら子供を前に引出してお辞儀をさせようとしたが、子供ははずかしがって背中にこびりついて離れない。
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)
そうして昨日きのうけた出来事できごとおもしても、はずかしくもなんともかんぜぬ。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
母には云わなかったけれど、貧乏人であることが、悲しく、はずかしくなって、その日からロスケを見にゆかなくなった。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
今は云わばはずかしいなんていうのは自分の心があからむだけのことみたいなところがあるから、ひどいことになってゆくのでしょう。
そして、あの人々に、このいやさを訴えたいこころもちと半ばして、訴えることさえはずかしいと感じる心があった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
はずかしいお話ですが、兄はあの通りの無頓着な人だったものですから、まだ墓地がなかったんでございます。
情鬼 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
自分の意気地なしが腹立しくはずかしくもなって、思い切って静かにハンドルを廻しました。
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
「オイ、もうすこしシャンとしてお歩きよ……そんな可恥はずかしいような容子をして歩かないで。是方こっちがキマリが悪いや」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「はい、もう泣きはいたしません。私が先へ覚悟をしておりましたものを、お可恥はずかしゅうございます。」と、手をついて面を上げた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「さようおっしゃりましてはお可愧はずかしゅうございます、誠にお麁末そまつで、どうぞ差置かれまし。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
くッてよ、」と可愧はずかしそうに、打返してまた裏を見た。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
丁度お種も女の役の済むという年頃で、多羞はずかしい娘の時に差して来た潮が最早身体から引去りつつある。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
白糸はびんおくれをき上げて、いくぶんの赧羞はずかしさを紛らわさんとせり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)