“多羞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はずか50.0%
シャイ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度お種も女の役の済むという年頃で、多羞はずかしい娘の時に差して来た潮が最早身体から引去りつつある。彼女は若い時のような忍耐力こらえじょうが無くなった。心細くばかりあった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
又想ふに、彼は決して自らとがむるところなど有るに非ずして、だそのせい多羞シャイなるが故のみか、未だ知るべからず。この二者ふたつさきのをも取り難く、さすがに後のにもうなづきかねて、彼は又あらた打惑うちまどへり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)