“痰唾”の読み方と例文
読み方割合
たんつば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
哲学者はそれには何とも答へないで、いきなり痰唾たんつば富豪かねもちの顔に吐きかけた。富豪かねもち西洋茄子トマトのやうに真紅まつかになつておこつた。
カッとお宮の横着そうな面につばきを吐きかけて、横素頬よこずっぽうを三つ四つ張り飛ばして、そのまま思いきろうと咽喉のどまで出しかけた痰唾たんつばをぐっと押えてまたみ込み
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
文「さア大伴氏、其許そこもとは舅の敵の其の上に、よくも此の文治が面部にきずを負わし、痰唾たんつばまで吐き掛けたな、今日こそ晴れて一騎討の勝負、く/\打って来い」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)