“足下(きみ)” の例文
ベンヺ 其(その)カピューレットの例會(れいくわい)に、足下(きみ)の戀(こ)ひ慕(した)ふローザラインが、此(この)ヹローナで評判(ひゃうばん)のあらゆる美人達(びじんたち)と同席(どうせき)するは良(よ)い都合(つがふ)ぢゃ。
ロミオ いや/\、滅相(めっさう)な。足下(きみ)の舞踏靴(をどりぐつ)の底(そこ)は輕(かる)いが、予(わし)の心(こゝろ)の底(そこ)は鉛(なまり)のやうに重(おも)いによって、踊(をど)ることはおろか、歩(ある)きたうもない。
ロミオ はて、それは深切(しんせつ)の爲過(しすご)し。いっそ迷惑(めいわく)。おのが心痛(しんつう)ばかりでも心臟(しんざう)が痛(いた)うなるのに、足下(きみ)までが泣(な)いてくりゃると、一段(だん)と胸(むね)が迫(せま)る。